神田明神は"IT"の神様?
「販売戦略」というカテゴリなんですね。そういわれちゃうと、ちょっとアレですが。
しかし、神田明神が「ITの神様」とは・・・
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とか売ってたり…しないですよね。
ネット上の荒らし除け御守バナーとか作ったら、結構流行るんじゃないかな?「荒らすとタタられます」とか、ダメ?
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神田明神(神田神社)は、8世紀(730年)に創建され、1200年以上の歴史を誇る神社で、当初は現在の千代田区大手町にあったようです。
その200年以上のちの話。『平将門(たいらのまさかど)』という人が登場します。
自らを「新皇」と名乗って関東を征服して公然と朝廷に反旗を翻し(天慶の乱-939年)、最後は討たれてしまった『平将門』。
天皇にそむく「逆賊」としてこの大手町付近に葬られたところ、その無念によるタタりが頻発したと言われています。これを治めるため、14世紀(1309年)、将門の霊は祭神として(ご近所の)神田明神に合祀されました。
彼は、最初の「武士らしい人」なのかもしれません。鎌倉幕府の将軍・源頼朝は、この将門の生き方に影響を受けたとされています。将門は、「関東武士」のさきがけの様な人、とも言えますね。
#"The First Samurai?"
さらに時代が下り、江戸幕府が開かれた17世紀(1603年)、江戸城拡張により、神田明神は駿河台に一度移され、その後現在の千代田区外神田へと移されました。
朝廷の力を弱めたい江戸幕府としては、この逆賊「平将門」を祭る神田明神を「江戸総鎮守」として大切に保護します。
神田明神は、江戸城(皇居)の「鬼門」を守る大事な位置(北東)にあります。
神田明神の神田祭と、山王祭(裏鬼門を守る日枝神社の祭)は、「天下祭(御用祭)」と言われ、特別に祭礼の江戸城入城が許されたとされています。
ところが、時代が明治に変わると、天皇の住まい(皇居)の鬼門に逆賊が祭られているのは都合が悪くなりました。将門は本殿の合祀から外されてしまい、「大黒様」と「恵比寿様」の神社となりました。(当時の江戸・東京市民には、大変不評だったようです)
そんな将門が復権するのは、つい最近の昭和58年。将門を主人公としたNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」が放映された後の「将門ブーム」が影響したようです。
最近は「商売繁盛の神様」と言われ、新年の仕事始めの時に、大企業の社長・役員が並んで参拝する映像がよくTVで流れています。
とにかく、それまでの体制・常識にとらわれることなく、時代のニーズを追い、捉えようとし続ける…そんな神様なのかもしれませんね。
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