オリジナリティのあるblogとは?
自分のblogでオリジナリティを出したい、と思うならば。
建築家ガウディの言葉--
"Originality consists of returning to the origin. Thus, originality means returning, through one's resources, to the simplicity of the early solutions." --Antoni Gaudi
オリジナリティ(独創性)とは「オリジン(起源)への回帰」によって成り立つ。
つまり、オリジナリティとは、その人のやり方で、昔のシンプルなソリューションへ戻ることなのだ。
「ソリューション(解答)」って言うのは難しいですね。
「教会とは何?教会に必要なものは何?」という問いに対する「教会(の設計図)」という答え、という感じでしょうか。
「マーケティングカフェ」という本の中では、この言葉を「『本質』に立ち戻ること。それがオリジナリティへつながる。」と意訳されてましたが、そういうことだと思います。
じゃあ、blogの本質ってなんなのか?
そのとらえ方は、人によって異なるはずです。
「昔のシンプルなソリューション」は無いので(笑)、似たもの(本とか日記とか新聞とかWebサイトとか)も視野に入れて考えるべきでしょう。あるいは、「blogと似ているものは何か?」と考えること自体、本質を考えることでしょう。
で、自分なりの答えを集約して、その上で「自分のやり方」を考える。
そして「自分にとって、自分のblogは何なのか?自分のやり方とは何か?短い言葉で言うと…」を決めます。これが「コンセプト」ってヤツです。
もう一度戻りますが、このコンセプトは、タダの「特徴」であってはならない、というのがガウディの主張だと思います。つまり、ただ「広告をいっぱいつける」とか「ただ赤い」とか「ただ3倍」とか、そういうのは違う。あくまで「blogの本質は何か」という問いに「シンプルに」答えたものでなければいけない、ということでしょう。
他の「オリジナリティを感じるblog」を見たとき、そのコンセプトはなんなのか、考えてみるといいかもしれません。
あとは、そのコンセプトにしたがってblogを作ること。ひらがなぶろぐで、漢字を使ってはいけないのです(笑)
そしてまた、blogをサイトとしてとらえるか、記事の集合体としてとらえるか、そのへんでもコンセプトは変わってくると思います。
blogサイトとしてのオリジナリティを求めるのであれば、blogサイトとしてのコンセプトが必要でしょう。
最後に、これが一番難しいのですが、せっかくオリジナリティのあるコンセプトを考えても、この「自分のやり方」の部分で、同じことを沢山の人が考えていたらオリジナリティと認められませんね。
…以上で、この「なころぐ」にオリジナリティがないことの証明を終わります。(;_;)/
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nariです。
「blogの本質とは何か」、私の場合は「道具」ですかね(^^;)。
記録する為の道具 or 公開する為の道具 or 主張する為の道具 or 交流する為の道具 辺りってなイメージかな。使い方次第で色々出来るので、シンプルにすると、やはり「道具」ですかねぇ~(^^;)。
あと、「オリジナリティ」は「個性」と表現できると思います。十人十色という言葉もありますし、「世界に一つだけの花」という曲もありますので、同じ道具を同じ用途で同じ手法を用いて使ったとしても、「個性」は出せると思いますし、出ると思います。その「道具」を使って何かをしているのは、個人ですので(^^)
投稿: nari | 2004.02.21 13:00
コメントありがとうございます。
「道具」…なるほど。「どんな道具」と固定しない、というところも含めて「道具」ですね。
ガウディさん的には、個性とオリジナリティは分けているみたいです。でも、私は、nariさんがおっしゃるように、同じ部分もあると思います。(世界にひとつだけの花、のたとえはとても分かりやすいです)
それにガウディさんの言葉は、逆説的な部分もあります。本来、その情報を見た人間が「これってオリジンだぜ!」って思ったときに、その情報にオリジナリティがあるっていうことですから。
ちょっと、本文中の表現が「かたまりすぎてる」かな、と思っています。でも、まあいいか。
ホントは、私としては、blogに、別に目に見えたオリジナリティがなくてもいいと思ってる部分もあります。
逆に「そんな小難しいこと考えなくても、オリジナリティは出せるさ!」という考えでもあります。
>その「道具」を使って何かをしているのは、個人ですので(^^)
そういうことですね。
投稿: nako | 2004.02.21 13:52