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2004.02.02

青い光の赤信号

中村修二教授「貢献度評価50%は当然」――青色LED判決で
どうもこの話、しっくり来ないんですよね。
ああ良かった良かった、って思えない。なにか、ボタンをかけ違えているような気がしてならない。
日亜化学の経営陣側が、あまりにも世間一般の常識から外れた対応をしていたということは言えると思うんですが。
しっくりこないのは、結局は貢献度50%という算定かな?

たとえばある研究員が、一生の給料が2億円で、会社への貢献が8000万の収益しかなければ、残りの1億2千万の50%を会社から損害賠償請求されたりするのだろうか?
もちろんそんな法律は無いから、実際はされないんだろうけど、フェアな考え方をすればそういうことですよね。
もっと言えば、職務規定に違反しない範囲の、業務上過失の損害でも、50%も(役員でもない)個人に押し付けていいのか、とも思います。

それに、たとえば粗利10億稼ぐ営業マンとかには、同じ話は適用されないのかなぁ?
そのうち「研究員」という人たち以外にも同じような話がでるだろうし、そんなことを皆が言い始めたらどうなるのかなぁ?

どうもこの判決が、あるいはその後の議論が、日本の、日本人の為になると思えない。
日本人の意識が、間違ったベクトルに向いていきそうな気がしてならない。
社会の発展と、個人と。
貢献は人数の指数関数で、報酬は人数の割り算。

登山隊は、頂上に上った人間だけが偉いのか?たしかに、その人間が登頂前に最後で倒れたら、元も子もないんだけど。でも…

…ダメだ、うまく説明できないなぁ。

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