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2004.02.17

オタクとツッパリの共通点

社会から白い目で見られていながら、社会の理想的主流に抗う人々、という意味では「ツッパリ」と「オタク」って似ている存在だと思うんですよね。

以前は「勉強の出来るエリート優等生」が理想で、それに対して「ツッパリ」がいた。

現在は「恋愛至上主義」「スタイリッシュ」「(お笑いなど)コミュニケーション能力」が理想で、それに対して「オタク」がいる。

双方共、自分の行動と正反対の「理想」が存在している。
双方共、ある一面では自虐的な意識の上で、アイデンティティを追求している。社会的マイノリティの一員であることを認識して、それをアイデンティティとしている。
(だから、表面的にはその「理想」を否定している)

んで、なぜツッパリはツッパリをやめないのか。オタクはオタクをやめないのか。そこには、社会的な力学が働いていると思うんです。

(1)表面的な楽しさ
・ツッパリはツッパリの楽しさがある(女の子にもてる。好き勝手ができるなど)
・オタクはオタクの楽しさがある(バーチャルな女の子にもてる。好き勝手ができるなど=実は、社会から楽しさが提供されている

(2)マイノリティ(少数派閥)所属のアイデンティティ


そしてこの(2)が実は重要なファクターだと考えます。(1)だけでは、オタクがオタクをやめない理由としては弱い。

この(2)裏には、リカードの比較生産費説(役割分業の必然性を説明する経済理論)があると思うんです。
細かい話は抜きますが、比較的ツッパリができちゃう人は、ツッパリになっちゃう。比較的オタクができちゃう人は、オタクになっちゃう。社会からはソレが求められている(理想を追求するということは、他者と比較してであり、理想があるということは、比較される他者があるから)と思うんです。
それが、「アイデンティティという個人感情の媒体」を通して、理想を頂点とするヒエラルヒー(ピラミッド型階層組織)の形成という、社会(共同体)の人間関係がもっとも安定した状態(経済用語で言えばパレート最適)になる。

そして、このアイデンティティという媒体とか、コミュニティ内の立ち位置において、オタクから抜け出すにはスイッチングコスト(面倒臭さとか、一時的な疎外感・孤立感に対する嫌悪)がある。

社会的役割(=共同体内での立ち位置)から見た共通点があると思う…のでした。


なおそれぞれあくまで「ツッパリ」と「オタク」の一側面です。
両者はやっぱり違うところは違うし。(^^;

※リカードの比較生産費説

花子と太郎がパンを作ります。1時間当たりに作れる量が

花子さん カレーパンなら100個 メロンパンなら50個
(交換比率は2:1)

太郎さん カレーパンなら50個  メロンパンなら40個
(交換比率は5:4)

とします。
最初は、相手がいくらでも交換にノってくれるとします。
花子さんは、カレーパン50個、メロンパン25個つくれます。
しかしカレーパンを100個作って、うち50個を太郎さんと交換すると、手元にカレーパン50個とメロンパン40個が残ります。得ですね

太郎さんは、カレーパン25個、メロンパン20個つくれます。
しかしメロンパンを40個作り、うち20個を花子さんと交換すると、手元にカレーパン50個とメロンパン20個が残ります。得ですね。


繰り返しているうちに、お互いの交換比率の差に気づき、両方とも同じようになっていきます(5:3くらいかな?)。
それでも、花子はカレーパンだけを、太郎はメロンパンだけを作り続け、この交換比率のもとで交換し合うのが、一番幸せなのです。(お互いパン屋であれば、お互いこれが一番売上が上がる)

ポイントは、メロンパンの生産効率が花子より劣っても、太郎はメロンパン専業が良く、そして花子はカレーパン専業が良いということです。

(この結論を厳密に証明するには、微分が必要だった…はず)


上の文章においては、太郎さんがオタクやっている時の満足度が50、パンピーをやっている満足度が40、などと考えて見てください。

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コメント

俺自身はリーゼントのツッパリだが、女に持てるためにつっぱているわけではない。自分の主張やポリシーがあり、なおかつそれを死ぬまで貫き通したいから、時代がどんな風に変わっても負けずにツッパテいるんだ。それが本当のツッパリの心得なわけだ。
女に待てるために不良ぶっている、プカプカした軟派野郎とは違って、常に回りになめられないように、服と髪型をキメ、硬派にいきているんだ。(まぁ、そうでいないやつもいるけどね。)

コメント有り難うございます。ツッパリ精神は不滅ですな。

 パンの交換比率おかしくありませんか?
この応用問題文章は小学生でも解けますが、文章が文章になっていませんよ。

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» オタクとツッパリの共通点 [ひまつぶしブログ]
なころぐさんの「オタクとツッパリの共通点」より なんか、面白い視点で書かれている記事が非常に多いブログでその中から一つトラックバックしてみました... [続きを読む]

» リカードの比較生産費説 [AceJoker]
前の雑記に対し、ひろゆき氏から、以下のコメントがあったわけです。 コメントURL リカードの比較生産費説とかで考えると、 専門性があるのであれば、 特化したほうがパフォーマンスはいいですよ。 で、調べてみたんですが、まぁこういう事です。 わかりやすい説明をし... [続きを読む]

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