人間には2種類いる
●この世には2種類の人間がいる…で始まる構文って、結構多いですよね。
There are two types of people in the world, ...
人間は、何かを分類して認識しています。あるいは「分類」として認識しています。人間を分類することは結構難しいので、その分類の条件を提示しますよ、という発言には好奇心をあおられるのでしょう。
●この世には2種類の人間がいる。好きなモノを最後に残して食べる人間と、そうでない人間だ。実はこの構文にも2種類あって(笑)、多様性を楽しむ場合と、人間はこうあるべきだと限定するの場合があるようです。と言っても、多様性を楽しむように見せかけて、実はもう一方を馬鹿にしているような場合が多いようですね。●この世には2種類の人間がいる。機械を使うヤツか、機械に使われるヤツだ。
そして、こうした言葉は、やがて自分に跳ね返ってくるんですね。自分は「どっちに属しているのか?」「こっちに属していなければいけない」、と言う考えが生まれてきます。「俺はこうしなきゃいけない。なぜなら・・・」あるいは「私って○○な人だから、」という言葉も、同じ事でしょう。
そして、もっと強く限定する言い方もあります・
●この世には2種類の人間がいる。すでに死んだ人間と、これから死ぬ人間だ。人間は、ある論理が与えられたとき、その論理に矛盾する材料が思いつかないと、その論理を信じるようです。もちろん、そうでなければ物事を学習することができないでしょう。「生きる手段」として、人間が獲得してきた貴重な能力だと思います。●働かざる者食うべからず。
でも「そうは言い切れないことがある」と言うことを、必ず頭に置いておかないとダメだと思うんです。
●この世には2種類の人間がいる。自分が起こしたことの責任をとるヤツと、そうでないヤツだ。だから…こういう事を詭弁というのだと思います。そうやって論理を組み上げて、結果として非論理的になっていたりするわけです。
最後に、究極の文。
●この世には2種類の人間がいる。人間を2種類に分けたがるヤツと、そうでないヤツだ。ちょっと笑ってしまう、でも笑えないたとえ。自分はそうでないヤツだと思うなら、この論理には矛盾が生じているわけです。
現実世界において、ある論理の枠組みが正しいかどうか、厳密に測る手段は、厳密にはありません。あなたが正しいと思う論理の中で矛盾を抱えても、それを受け入れて、その矛盾の調和を認めて、その先へと進んでいく。それも「生きる手段」なのかもしれません。
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木村拓哉のCFに「人間には開いてる奴と閉じてる奴の2種類がいる」というのがあって、「世の中には2種類の人間がいる。ドアから入る奴と、窓から入る奴だ」という『続・... [続きを読む]
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