パウエル国務長官の言葉
TVの意見は「多くの課題を残した。国民は真剣に考えなければならない。」という線でとどまっている論調が多いですね。
・誘拐犯について(誘拐・解放動機/彼らの思想・状況)
・人質について(彼らのイラク入りの動機/自己責任とは)
・彼らの家族について
・日本政府について(自衛隊/情報収集能力/対応判断能力)
・マスコミについて(ジャーナリズムとは云々)
・アメリカについて(今回の戦争は。。。)
・イラクの人々について
そんなうちの一つで、TBSのインタビューに対し、アメリカのパウエル国務長官が次のようなコメントを出していました。
日本国民は、人質に対して「身勝手だ」という批判をするべきではない。身を顧みず、自ら正しいと思う行動をした彼らを、市民として誇りに思うべきだ。結構さらっと流されちゃったんですけど、私には(パウエル国務長官が言った、と言うことを含めて)とても印象的なコメントでした。
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何が正しいか、分からない。正しさがどこにあるのかも分からない、ですね。
パウエルさんの発言は「そうだ!」と膝を打ちたくもなるし、「本当にそうなの?」と首をかしげたくもなります。もともとそういう危険な状態を作り出したのは誰なのか?彼らは何を言うために現地に行ったのか?それとパウエル氏、アメリカとの関係は…アメリカは、このパウエル氏の論理でイラクに攻め込んでいるわけで。。。
なぜお金がお金として機能をするのか。お金をいくら眺めても分からない。
なぜ「ほん」という言葉が「本」という意味なのか、発音をいくら聞き直しても分からない。
たぶん、そういったことだと思います。パウエル国務長官の言葉は、印象的な分、なんだかいろいろなフレームワークが準備されていると考えます。「こうだから、こうでしょ」の論理を支える公理系、それが知りたいな。
◇ことばの詳しい内容は→Letter from Yochomachiで
[追記]TBSのWebに文が載っていたので、パウエル氏の発言(の訳)をそのまま引用します。
さらに日本の一部で、人質になった民間人に対して、「軽率だ、自己責任をわきまえろ」などという批判が出ていることに対して、「全ての人は危険地域に入るリスクを理解しなければなりません。しかし、危険地域に入るリスクを誰も引き受けなくなれば、世界は前に進まなくなってしまう。彼らは自ら危険を引き受けているのです。ですから、私は日本の国民が進んで、良い目的のために身を呈したことをうれしく思います。日本人は自ら行動した国民がいることを誇りに思うべきです。また、イラクに自衛隊を派遣したことも誇りに思うべきです。彼らは自ら危険を引き受けているのです。たとえ彼らが危険を冒したために人質になっても、それを責めてよいわけではありません。私たちには安全回復のため、全力を尽くし、それに深い配慮を払う義務があるのです。彼らは私たちの友人であり、隣人であり、仲間なのです。」と述べています。上の例えで言うと、これが、ドルの流通する社会でしょう。行動の価値が「ドル」で表される、的に考えるということです。
「自己責任論」=その裏には、実は燦然と「人命は地球より重い」論もあるのだと思いますが、これが円の流通する社会。
ハンバーガーはドルでも円でも売れるが、ジェリービーンズはドルでしか売れない。
そうでは無くて実は、それは「円が」間違っていて、ジェリービーンズも円で流通しなければいけないのかもしれない。
命は、円ではプライスレス、なのかもしれない。
…そして、イラクの「ディナール」には、何が売れる(通用する)のか。そうでは無くて実は、何を通用させるべき=イラクはこうあるべき、と考えるのか。
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イラクでは、世界市場に巻き込まれることによって、比較生産費説的に、人命が浪費されているのかもしれません(>_<)。ならば、どうするのか。
…もう寝ます。zzz
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いつも楽しく拝見させて頂いております。
こちらのトラックバック設定ミスにより大変ご迷惑おかけしました。
投稿: 禎斉 | 2004.04.18 22:50
ありがとうございます。わざわざご連絡どうもです。
投稿: nako | 2004.04.18 22:57
現政権と異なる考え方だからと言って、それで人質救出への姿勢を変えるような事があっては、それは「民主主義の政府」ではないという事でしょう。アンフェアなことには取り分け敏感なお国柄ですから、というか至極当然の言動だと思います。(単にセオリーどおりかもしれませんが、身についてるのでしょうね)
投稿: satoshis | 2004.04.19 22:34