ニッカウヰスキー・余市蒸留所

今回は行かなかったんですけど、札幌から向かって小樽より先に、「余市」という海岸沿いの街があります。ニッカウィスキー発祥の地です。
ウィスキーは、イギリスの北部、スコットランドで発達した蒸留酒です。ビール(ただし、ホップは入っていない)を蒸留した物です。基本的に技法は門外不出で、現在ウィスキーを作っている主な国はスコットランドの他に、アイルランド・アメリカ・カナダ・そして日本です。(アメリカはバーボンと呼ばれます)
アイルランドやアメリカ、カナダはイギリスからの移民が技法を伝えたと思われます。でも、なぜ日本にウィスキーがもたらされたか?
そこに、竹鶴さんという人の名前が出てきます。時は大正時代。竹鶴さんは造り酒屋の息子だったのですが、「俺は西洋の酒が知りたい」という夢を持ち、単身スコットランドに渡ります。そこで、なぜか彼はその技法を学ぶことができたんだそうです。ノートに技法を書き写し、それを持って日本に戻ります。(彼はウィスキーの技法を教わった、唯一の外国人だそうです)
帰国した竹鶴さんに声をかけたのは、壽屋(ことぶきや)という酒類業者の社長の鳥井さんという方です。入社した彼と共に、壽屋は日本最初のウィスキー蒸留所、山崎蒸留所を作りました。
壽屋は、後のサントリーです。(社長の「鳥井さん」→「サントリー」は有名な話)
その後、竹鶴さんは自分ならではのウィスキーを作ろうと思ったのでしょう。退社して独立し、北海道・余市に大日本果汁株式会社(現ニッカ)を設立し、余市蒸留所を作りました。(ウィスキーには貯蔵が必要なため、当初のニッカは日銭をかせぐため「果汁」を売っていました。)
というわけで、現在日本で本格的にウィスキーを作る会社はこの「サントリー」と「ニッカ」の2社なのです。その後2社とも技術を磨き、本場のコンクールで最高得点を取るような素晴らしいウィスキーを作るようになりました。
#上の写真は余市蒸留所でしか売ってない、「シングルカスク」10年モノ。
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コメント
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はじめまして。日本没落地図から来ました。
top page を見てびっくりしました。
なんと、地元のニッカウヰスキー余市工場ではありませんか!今はアサヒビールさんが親会社であります。
もし、次回機会があれば、是非お立ち寄りの程、よろしくお願いします。
ああ、もっと早く気付いていれば。
今日まで、小樽の隣にある赤井川村のキロロリゾートで、後志フードフェスというイベントが開催されてました。
因みに、三大ガニなどの海鮮鍋が500円で食べられたですよ。
また機会があれば、是非北海道へいらしてください。道民一同お待ちしております。
匿名で失礼します。
追記: ぐはっ、匿名での投稿は無理なので晒します。
投稿: keych | 2004.05.05 22:40
どもです!
キロロですか。行ってみたかったなぁ。;'>_<)
小樽に長居しちゃったので、そのままおとなしく札幌まで帰ったのでした。キロロに行けば、北海道らしい風景も見れただろうに…後悔。。。
投稿: nako | 2004.05.05 22:57