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2004.06.25

壬生義士伝

 上下巻の文庫本、厚さにして約4.5cmを3日で読み切ってしまいました。

 壬生義士伝は、直木賞作家浅田次郎が書いた小説です。「吉村貫一郎」という人が主人公。

 時は幕末。貧乏の為に岩手・南部藩を脱藩した吉村貫一郎は新撰組に入隊。剣の腕はめっぽう強いが、おっとりとしていて、新撰組の給金を国元の妻子に送り続けた誠実な人柄。でも、鳥羽伏見の戦いで官軍に敗れ、大阪の南部藩の屋敷に逃げ込むも、その屋敷の高官に「脱藩者が!」と罵られて切腹する。

 あまりにドラマチックなので、この吉村貫一郎という人物設定はフィクションなのか、と思ったら、実在の人物なんだそうです。

浅田次郎の講演より

私が「壬生義士伝」に書きました主人公の吉村貫一郎は実在の人物ですが、大変マイナーな新撰組の隊士です。
 浅田先生が仰っているのですから、間違いないのでしょう。

 …「脱藩者がいまさらっ!」と罵った南部藩屋敷の高官「大野次郎右衛門」は、実は吉村貫一郎の無二の親友だった。苦しい思いで親友に腹を切らせた大野次郎右衛門は、国元の盛岡に戻って、今度は自分が官軍と戦うこととなる…。

 「そういう歴史があったのだ」と再認識させられました。「そういう人がこの国にはいたのだ」と。それも、たった130年前の話です。

 こんどは、映画版「壬生義士伝」を見てみようかな。

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コメント

先日、Blog開設のときにコメントをいただいたReffe Nakagawaと申します。あの時反応しなくてごめんなさい。
あれからすぐ、タイトルを変更したり(スペルだけですが)色々ありまして、まだ実験段階です。
「壬生義士伝」は丁度1年前、うちの映画館でもやりました。
(私は日本で唯一「公設民営」の名画座「滋賀会館シネマホール」(大津市)というところの上映事業主催者(NPO)シネファンクの代表を務めております)
「壬生~」は同時期の「たそがれ清兵衛」ほどではなかったですが、今でも強い支持のある番組です。
わがホールの1年間の人気投票でもソコソコ上位に来ています。
ところで、なころぐさんはおいしそうな写真が載るページですね。
カレーが好きなので、思わず反応してしまいました。

ご丁寧なコメント、ありがとうございます。
公民館の再利用の事業、ということでしょうか。そういうNPOもあるのですね…。どぞ、よろしくお願いいたします。

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» 壬生義士伝 [本映画漫画その他色々から汲み取る一言]
「貧と賤と富と貴とが、けっして人間の値打ちを決めはしない。人間たるもの、なかんずく武士たる者、男たる者の価値はひとえに、その者の内なる勇気と怯懦(きょうだ)とに... [続きを読む]

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