新潟にサッカー選手養成高校ができる理由
新潟市の単位制通信制高校の開志学園高校(広川正昭校長)と、新潟県聖籠(せいろう)町のサッカー専門学校・JAPANサッカーカレッジ(古川智久校長)が技能連携し、来春からサッカーのプロ選手を養成するコースを開設する。両校が連携することで、実質的なサッカーのプロ選手養成高校が初めてできる。早期英才教育に力を入れるサッカー界と、特色ある教育内容を打ち出したい高校側の思惑が背景にある。アルビレックス新潟、というJリーグチームがあります。まだ1部リーグ昇格から間もないですが、ファン集客率は極めて高く、そのパワーに驚かされます。
私の母方の出身が新潟なので、新潟の状況を考えると「Jリーグチームができるだけの求心力が何処にあるんだろう?」と疑問に思ったものでした。
新潟の求心力と言えば、「角栄」「越山会」「越後交通」でありました。しかし、このJリーグチームの運営母体は「NSGグループ」という専門学校のグループです。
池田会長という方が創始したこのグループ、約30校を抱える巨大グループで、新潟の高校卒業生の半分以上がNSG傘下の学校に進学するとも聞いたことがあります(新潟県の大学進学率は全国に比べ低くなっています)。当然、就職関連活動への影響力も強く、新潟の若者/産業界、いずれに対してもパワーがあるわけです。これが求心力となっているわけですね。
新潟スタジアム竣工、FIFAワールドカップを4試合誘致、J2アルビレックス立ち上げ。すべて21世紀になってからの動きです。
そして、今回のサッカー選手養成高校。
両校はJリーグ1部(J1)に所属するアルビレックス新潟の池田弘社長が代表を務める新潟総合学院グループの傘下。選手育成のため、池田社長が実現を推進した。となったわけです。
地方によって、こういう社会構造が作られていくことがあるんだなぁ、と改めて驚いたのでした。同じ日本人でも、生まれる場所によって、人生は大分変わってくるわけですね。
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