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2004.11.08

ブログとマスコミ

 「マスコミはケシカラン」「そしてブログが大活躍」という論調を、最近多く見かけます。


(1)マスコミという存在の構造的問題

●情報伝達/仲介が、ごく一部の人によってなされている。(=マスコミの定義)

●情報の伝達過程で、その伝達者(ごく一部の人)の意思が反映され、情報は変質する。

●その「ごく一部の人」は、特定のビジネスモデルによって生活力(富)を得ている。このビジネスモデルを維持しようとする意思、富を最大化しようとする意思があると、情報の内容に反映されてしまう。


(2)自浄作用が機能しない問題

●上のような構造的な問題を抱えているので、「ごく一部の人」には常識感覚や道徳が必要なのに、現状それがない。

●「モラルが無い報道機関が淘汰される」という競争原理が働けばいいのだが、働いていない。記者クラブの存在や、中途半端な倫理機構(によるマスコミ業界連帯の維持)が妨げとなっている

●モラルをなくした「ごく一部の人」は、富を得るために情報の不完全な伝達、ねつ造を行おうとする。


(3)主な反論

●マスコミ、とひとくくりにして考えるのは止めよう。

●現状のマスコミにモラルがない、というのは間違いである。

●食用キノコと毒キノコが区別無く売られているのが現状であり、選別するのは消費者(読者)の責任である。


(4)ブログがこういった問題を解決するのか

●ブログの普及により、ごく一部の人が情報発信、という前提が崩れる。

●2chなどの匿名伝言板より、信頼性は高い。

●しかし、いわゆる「一次情報」に触れる機会は、マスコミが握っている。(取材するブロガーは、あまりいない)


 と、とりあえず並べてみました。

 で、落としどころは何処なのか?

 当分は、ブログがマスコミにとって変わることは無いとしても、マスコミがもたらす弊害を緩和する方向で、力を発揮できれば良いんじゃないかな、と日和見的に思うのでした。

 (マスコミの弊害…報道被害や偏向報道)

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