「ぽんち絵」って何?「ぽんち」って何?
前の会社にいたときの話。作成中の資料を50代の部長に見せたところ、こう言われました。
「ここ、ぽんち絵にして!」
おもわず聞き返したのを覚えています。その、「ぽんち絵」とは何か?
【ぽんち絵】私もまさにそんな若者でした。「ぽんち絵、ポンチえ、ぽんちエ」語感が微妙。
→「おい、ここに、ぽんち絵入れといて」などと言われて戸惑う若者続出。書類などに添える、簡単な図を指す。
要は簡単なイラスト、1コママンガの様なものですよね。言葉だけじゃ分かりにくいから、絵入りにしろ、と。
でも、この「ぽんち」ってどこから来たのでしょう?フルーツポンチ?いかれポンチ?ぽんちおさむ??
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【ぽんち絵】の由来
時は1841年。イギリスのロンドンで、絵入りの風刺雑誌「パンチ・ロンドン・シャリバリ(Punch, or The London charivari)」が創刊された。この雑誌は1992年まで、150年間続くことになる。
この影響は日本にまで波及し、1862年(文久3年)、横浜の居留地でイギリス人画家チャールズ・ワーグマンが1862年『ジャパン・パンチ』を創刊。
ここから、風刺イラスト・マンガ絵の事を「ぽんち絵」と呼ぶようになった。
(風刺画で101年生き続けた雑誌 ``Fliegende Blatter''他を参考にしました。)
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へぇぇぇ。今で言う「ニューズウィーク日本版」みたいのが、大政奉還前の横浜で作られていた、と。
海外の風刺画で、日本人はよく「ちょんまげ頭」で書かれますけど、この時はリアルに「ちょんまげ」だったわけですね~。(^-^; この時代の日本人にとっては、こんなマンガ的な表現が衝撃だったんだろうな。「ポンチ絵」という単語が作られたくらいですから。
やがて、その日本がマンガ大国になり、海外で"MANGA"という単語が当たり前になり。
…そして日本の若者は、「ぽんち絵」と言われても戸惑うばかりになったのでした。
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P.S. もう「ジャパン・パンチ」なんて残ってないだろうなぁ、と思ったら、思いっきりありました。詳細はこちら。解説書も出版されてます。
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