文系と理系の違いは何か?
人力検索サイトはてなに「文科系と理科系の本質的な違いは何なのでしょうか。」という質問がありました。
現在の私なりの考えを、短く書いてみることにチャレンジします。(上記サイトの回答とダブりますが)
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【文系学部・理系学部とは?】
一般的に、科学は、その研究対象によって3つに分けられます。
☆社会科学…社会(人間の群れ)を対象とする研究。政治・経済など。
☆人文科学…「人間そのものの精神活動」に関する研究。文学・芸術・教育など。
☆自然科学…自然事象を対象とする研究。数学・物理化学・生物医学など。
人文科学と社会科学が文系。自然科学が理系です。
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【文系的考え方・理系的考え方とは?】
本来、文系理系は考える対象でわけているのであり、考え方で分けているわけではありません。この問いは、上記それぞれの学問で使われる考え方の「違いの部分を強調して」言うのでしょう。大雑把に言うと、
☆理系…世の中は、原子で出来あがっている、と考える。それを解き明かす。
☆文系…世の中は、言葉(概念)で出来ている、と考える。それを解き明かす。
同じ「人間(たとえばホリエモ○)」でも、それを「たんぱく質x%、血糖値xx、重いから走るの遅そう」と考えるか、「ライブド○社長・過激な語り口」と考えるか。
また、おなじ「血糖値xx」でも、「だから薬を与えなければ」なのか「だから後継者を探さないと」なのかが違うわけです。
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【文型と理系にまたがるもの】
科学を3つに分けても、うまく分類できなかった学問が「心理学」と「統計学」なんだそうです。それぞれ「社会心理学」「臨床心理学」とわかれたり「数理統計学」「社会統計学」とわかれたりしています。お互いの学会は、仲が悪いといううわさも(^-^;。
個人的な印象としては、物理学と計量経済学は「考え方」が似ていると思います。モノの動き、カネの動き、それぞれを数学を用いて分析し、モデルに当てはめていく、というところが似ている。金融工学という言葉もありますね。
あらかじめ、こういうものの真ん中に置こうという「人類学」なんてものもあります。「文化人類学」「自然人類学」と分かれる。
ちなみに、私は高校時代、文系受験用の数学・理科と、理系受験用の国語・社会は得意でした。
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