♪態度がデッカデーカ 脂でピッカピーカ
そーれがどうした ぼくホリエモン
ニッポン放送の 40パーセント
どんなもんだい ぼくホリエモン
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【2種類の法的正義】
ライブドアが30%超のニッポン放送株式を時間外取引で取得して以来、大騒動になっているフジテレビvsライブドアの話。
司法判断が求められていたり、TOBに応じるか応じないかと言う話になったり、あるいは飲み屋でオジサン達が「どっち側を応援する?」という話になったり。
この「どっちが正しいと思うか?」についてのポイントは、そもそもライブドアの株式取得方法は、「正しい」「フェア」と思うかどうか、と言うことだと思います。ここがぐらついているから、みんなの判断がぶれてくる。
私も詳しく内容を見ているわけではないんですが、商法や証券取引法その他の文言だけを追いかけると、ライブドアの取得方法は「違法ではない」という結論になるそうです。
しかし、ここのところの専門家の意見を集約すると、この「法律の規定」自体に穴があり、TOBという制度を定めている様な「法律の思想」とずれている、と言うことのようです。(=取引の透明性を高めようという思想)
この「法律の思想」に照らせば、ライブドアのやったことはグレーだ、という意見が多数派のようです。
このどちらを見るべきか、によって、「どちらが正しいか?」が分かれるのです。つまり、世の中には2種類の法的正義があるわけです。
逆に、「法律の規定」が「法律の思想」とずれていることを、その法律には穴があるというわけです。
【ホリエモンとWinny47氏の共通点】
法律の思想とずれていることを認識した上で、法の穴を突く、ということです。
堀江社長が「法律の穴というのは、だれかがそれを利用しないと、ふさがれない」と発言したのを見ました。自分たちのやっていることが、「法律の思想」にかなっていないという認識はあるのだと思います。
これはWinny裁判の話と似ていると思います。47氏の最初の頃の発言で、P2Pの仕組みは「ダウンロード配布を前提とした現在の著作権法やわいせつ物陳列罪の文言では、取り締まれないはず」的な発言がありました。彼の方でも、著作権法の思想や、わいせつ物陳列罪が作られた思想からすると、問題だと思う、という認識はあるのだと思います。
脱法ドラッグの売買というのも、同じ構図です。依存性があったり、体に有害であったりするのに、現在は規制できない。でもやがて法的規制がかかる。
発泡酒も、多少似ていると思います(脱法酒と呼ぶ人もいる)。発泡酒が登場したのは「お酒のなかで、ビールだけ、異常に高い税率の酒税が掛けられている」「ビールの味がするけど、法律要件でビールとならない飲み物をつくれば、安く販売できる」という考え方によるものです。発泡酒に対して、その後増税措置がとられたのは、この法律の穴を埋めようとする財務省の動きでしょう。ただ、一般消費者にすれば、「ビールだけ高額な税率を取る」という思想がよく分かりません。他の酒類の産業を保護する、という名分しかないよなぁ。
そういう意味では、ホリエモンの取引は「脱法株」とも言えますかね。
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・違法ではないが、フェアではないからだめ
・違法でなければ、フェアでなくてもいい
・違法でもないし、フェアである
・違法でないということは、フェアだと言うことだ
・違法ではないが、違法だ
…など、今宵も盛り場には、脱法酒を飲んでホリエモンを語るオジさん達がたくさんいることでしょう。
「だって、法律の穴を突いてはいけない、という法律はないだろう!」
「いや、それが法律の穴なんだよ!」
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♪奇妙奇天烈 摩訶不思議
奇想天外 四捨五入(!)
出前迅速 落書無用~
ほーりえもん~♪
ほーりえもん~♪
ほんわかぱっぱ♪ ほんわかぱっぱ♪
ほーりえもん~♪
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