脳はなぜ「心」を作ったのか
手に取った瞬間に購入。僭越ながら、
「おお、同志よ!」
という読後感でした。
脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説
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前野 隆司
筑摩書房 (2004/11)
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「ソウチ(装置)を用意すれば、それに応じてフルマイ(振る舞い)が生まれる」というオブジェクト指向的な考え方。五感と運動という入出力と、「エピソード記憶」「意味記憶」というデータの永続化、という脳の仕組みが駆動するときに、「意識」「感情」が併せて生成されるという事を、丁寧に紐解いています。
『脳はなぜ「心」をつくったのか』というタイトルにも、そういった意味が込められている、と思います。
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なんで私が、「同志よ!」と思ったのか?
(1)「死んだら、私の心はどうなるんだろう?」という疑問を小学生低学年のころに持った、という話が書いてありました。私もそうでした。
(2)最近、仏教の本を読んだりして、「脳」の活動において、心って付随的なもの、だと感じていたところでした。
(3)無意識で活動するサブプロセスを、この本では「こびとさん」と呼んでいますが、私もこの本を読む前から、「こびとさん」と呼んでいました。
そんなことで、常に親近感を感じ続ける読書でした。
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とはいっても、この本に書かれたことをまだ理解しきったワケではないんですけどね。
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