暑くなって参りました。ビールの季節です。
私は普段、エビスだ!モルツだ!一番搾りだ!と、日本のビールをしこたま飲んでいるわけですが、ときどきは気分を変えて「ベルギービール」等を売りにした最近はやりの「ビアバー」に行きます。
そこでは、いろんなビールを出してもらいます。ベルギーだけでなく、イギリス、ドイツ…。そうすると「このビールは【ペールエール】です」「『ギネス』は【スタウト】の代表格」「『シメイ』は【トラピスト】の中では最もメジャーな…」と、銘柄の他に、いろんな「種類名【スタイル】」がでてきます。これが、なかなか覚えられなくて、聞く度に「あー、聞いたことあるけど、なんだっけ?」と混乱しています。
◇ビールの種類 ←こんな感じ
そこで、自分なりに整理をしていきたいと思います。
■まずは大きく二分類:「エール系」と「ラガー系」
ビールは、麦芽(芽がでた麦)を砕いて水を加え、酵母(菌)を加えて発酵させたものです。この酵母はビールごとによって違うのですが、ざっくりと「エール系」と「ラガー系」に分けられます。
「エール系=15℃以上で発酵、酵母がビールの上面に浮き上がるタイプ=上面発酵ビール」です。
反対に、「ラガー系=15℃以下で発酵、酵母がビールの下の方に沈むタイプ=下面発酵ビール」となります。
まずは2つに分けられる、ということを覚えましょう。
味を大別すると、エール系(=上面発酵)が「フルーティ、味で勝負」、ラガー系(=下面発酵)が「すっきり、のどごしで勝負」となります。
ビールの起源は、ローマ・ギリシア・エジプトとさかのぼり、古代メソポタミア文明時代からあったものとされています。このころから、まず作られていたのは「エール系」の「上面発酵ビール」です。
やがて時代が下り、15世紀のドイツで、「下面発酵」の「ラガー」が発明されます。「ラガー系」は後発の新しいビールというわけです。
そして、今我々が日常的に飲んでいる、日本や米国の大手ビールは、ほとんど全て「ラガー系」です。一方、ベルギービールといえば「エール系」が多いです。
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