灘(なだ)って、なんだ?
日本地図を見ると、「鹿島灘」「玄界灘」「遠州灘」など、この難しそうな漢字をよく見かけます。「●●海」でも「●●湾」「●●水道」でも無い海域です。
地図をみると、陸地に囲まれている「湾」と違い、開放的な海域のことのようですが…。辞書を引いてみると
海で、風波が荒く、または流れが速くて航海の困難な所ということらしいです。陸に囲まれていたり、小島が多い場所ではなく、いわゆる「外海」の場所ですね。
さらに探していると、こんなページ↓が。上と、ほとんど同様のことが書いてありました。
海上保安庁水路図誌には14箇所の灘が記載されています。このほか、地域によっては、船舶の航行に注意を要する狭い海域を独自に○○灘と呼ぶ場所があります。さて、ここで問題が生じます。兵庫県神戸市にある「灘」と呼ばれる地域についてです(神戸市灘区・東灘区など)。
「灘」といえば、「菊正宗」「松竹梅」「大関」「白鶴」「日本盛」と言った、そうそうたる酒造メーカーを抱える地域として有名ですし、それらの蔵元がお金を出して作った名門進学校「灘高校」でも有名です。
しかし、ここが面しているのは思いっきり内海です。なぜ、灘と呼ばれる様になったのか?灘区のHPで確認しようと思ったら、
「ナダ」の名称がいつごろ、どういう意味で使われてきたのか、未だわからないのが実状です。…(中略)灘区に面している瀬戸内は、比較的穏かな海となっています。わかりません、とのこと。(;_;) まあ、となりの播磨灘も内海なんですけどね。
地名の由来として、ちょっと説得力を感じたのが、この文章です。
灘という名前自体、この地が京都のお公家さんたちのお気に入りの別荘地であり、かれらの知っている海(琵琶湖)と区別するためにここの海を灘と呼ぶようになったらしい。琵琶湖を近江(おうみ=近い海)、静岡を遠江(とおとうみ=遠い海)と呼んでいたくらいですし。船遊びで、ちょっと荒れているくらいで「麿は船酔いしたでおじゃる」ということで、「灘」と付けたのかも知れません。
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