ジンの飲み比べ
私がいつも通っているBarで、ひとしきりビールを飲んだ後のやりとり。
「つぎは何を飲まれますか?」
「うーん、カクテルにしたいんだけど、カクテルってよく知らないんですよね」
ビール、焼酎、マッコリ、ウィスキー、バーボン、日本酒、紹興酒、ワインと何でもござれの私ですが、どうにもカクテルには苦手意識があります。
この苦手意識というのは、「飲んでも美味しいと感じない」という意味ではありません。「せっかく注文しても、自分が何を飲んでいるか、イマイチ把握できない」という意味です。バラエティに富み過ぎちゃっていて、どこから攻めて良いか分からない、といった悩みです。
…などという、フクザツでワガママなニーズを、お店の方は上手く拾ってくれました。そして「カクテルといえば(せいぜい)マティーニ」な私にスタートを合わせ、
「じゃあまず、ジンを飲み比べてみましょう」
となりました。そう、やっぱりベースの把握が必要ですね。

飲んだものの銘柄と印象を。(後ろのビンは関係ありません)
・ビフィータ(Beefeater)
→ジンと言えばビフィータ(?)。とてもケミカル。
・ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)
→吟醸酒的華やかさ。
・タンカレー(Tanqueray)
→スタンダード。しっかりと。焼酎的。
・ブートルズ(Boodles)
→タンカレーに似ている。少しだけ線が細いか。
・エキュベル(Aiquebelle)
→ウォッカに対するズブロッカ的な、特徴のある味。
どれもこれも美味しくて、お店の方と印象について話して盛り上がっていました。しかし、ビールや日本酒の飲み比べの様な感覚でやってはいけません。すっかり許容量をバーストしていました。
にもかかわらず、このあと(よくおぼえていないけど)ラムの飲み比べもやってしまったらしく…。ああ…。
どうも私は酔っぱらうと明るくなって「舌好調」になるので、お店の方に「まだいける」と思われたのかも知れません。
そう言えば孔子様も「巧言令色 まだ少なしジン」と仰っていましたね。
« カレー屋 晴之日 | トップページ | 色即是空とドーナッツ »
この記事へのコメントは終了しました。


コメント