白洲次郎名言集
コスミック出版 (2007/08)
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明石家さんまもキムタクも敬愛していると言われる、日本で一番格好良かった男、白州次郎。明治35年、神戸芦屋に豪商のお坊ちゃまとして生まれ、イギリス・ケンブリッジ大学卒。太平洋戦争後、GHQとの交渉役、通産省の創設、東北電力会長などを歴任。180cmの長身でハンサム、戦前から外車のスポーツカー(ベントレー)を乗り回し、ジーンズを初めて穿いた日本人とも言われます。
白州次郎に関する本はいくつかあります。↓など。
今回読んだ本(名言集)は、その名の通り彼の発言にフォーカスして章立てされていて、軽い読み物となっています。いくつかその言葉を挙げると、
・(イギリス・ケンブリッジ大学に留学した理由を聞かれて)「僕は手のつけられない不良だったから、島流しにされたんだ」
・(GHQに日本国憲法案を強引に押しつけられた当時の外務省の記録に残した言葉)「『今に見ていろ』ト云フ気持抑ヘ切レス ヒソカニ涙ス」
・(GHQの将校に「英語が上手ですね」といわれ)「あなたももう少し勉強すれば立派な英語になりますよ」
・「人様にしかられたくらいで引っ込むような心臓は持ち合わせがない」(吉田茂の側近と云われ、批判されたとき)
・「地位が上がれば上がるほど、役得ではなくて役損だ。よく覚えておけ」
・「葬式無用 戒名不要」(遺言)
読んでいて気持ちが良くなります。元気が出ます。
こういう、ガチッとした信念とプライドを持ち、どんな人間とも直球勝負できる様な人間というのが、敗戦処理に向いているのでしょうね。なんとなく、人物像が勝海舟とダブるんですよね。自分の役目が終わると、政治の一線からは身を引いて、経済復興に携わる所なども似ていると思います。
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